冷夏に熱すぎるほど熱かったウイルス・セキュリティ関連の話題。ソコカラミエテクル,メールノゲンカイ。
quote:セキュリティ企業各社の8月のウイルス集計では,いずれもソービッグ.Fが圧倒的多数を占めている。ピーク時にはソービッグ.F関連のメールがメール全体の73%に相当したと云われている。
8月は,ブラスターとソービッグだけで夏休みもないまま終わったというネットワーク管理者が多かったと思う。実際のところ,ブラスター.Bの作者が捕まったことは(ZDNet Newsの記事),その憂さを晴らせるものではない。すべての発端となったブラスターの作者や,もっとも大きな被害を生んだ感染能力を持ったブラスター.Dの作者が捕まったのなら大ニュースだが。FBIの云うことをそのまま伝えるだけなら,報道する者としてなんの頭も使ってないのと同じ。ブラスター.Bはそこらにいるスクリプト・キディなら誰だって作れるものだ。ほかのウイルス作者は,捕まりたかったように証拠をいっぱい含んでいるブラスター.Bを物笑いの種としか思っていない。
そしてこちらも作者を追及しているというソービッグは,さまざまな影響を生んでいる。どうやったらウイルスメールやスパムメールをなくせるか,と考えるよりも,もうメールを使うのをやめたらいいんぢゃない,という考えもある(ZDNet Newsの記事)。ZDNetの記事は情報配信やニュース配信のためのメールのことで,個人間のコミュニケーションの道具のメールのことではないけど,
使わなければ苦しめられることもない。ソービッグはそう感じさせるのに十分な能力を持っていた。ソービッグ.Fが73%を占めたのなら,それに迷惑メールを加えると世界のメールの8割以上が邪魔なだめのメールだったはずだ。そんな存在,しかもどうやっても状況は大きく変わらないのだとしたら,いっそ捨てて,新しいものを構築した方がヨイノカモ?
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